ボスニアとスロベニアの文化交流旅の途中、金土の二日、予定なしのタイミングに、サラエボからクロアチアの世界遺産の街、ドブロブニク行を計画
直通の空路が無く、タクシーで四時間、険しい岩山の連なる中、七曲りの坂道を上り下りのくり返し、崖崩れもあり、スリリングなドライブでした。
途中、沢山の選挙用ポスターを目にしましたが、様々な黒い民族衣装の女性が多い。
戦争で多くの兵士が死亡した故を気付きました。
サラエボの大通りに面した、かつて公園であった緑地に小さな墓石が点在、全て戦死者のお墓と前日知らされたのです。
四か所の検問を受け、クロアチアに入国
アドリア海を見下ろす坂道の先は、目的の城塞都市と思っていた所、電話で話し終えたドライバーが、自分は忙しい時だけのアルバイトで正規のタクシーでないので、タクシーの停車場所には止められない。百m程、門から離れているが、仲間が案内するから心配しないでという、了解して料金を払い下車、荷物を降ろすと即、ドライバーは走り去った。
友人の荷物をニケ、中年のジプシー風女性が、さっと持ち、こっちこっちと前へ進み、細い石段を下り、路とも言えない軒下を伝って、曲がり、迷路だ
おかしい
入江の脇のレストランとペンションの場所に着いた、ペンションの入り口は二階、入口手前の踊り場に、私のスーツケースを運び、中から鍵の束を持った女が現れると、中年女は何処かへ消えた。「ここよ、カモン」と手招きするが、私だけがスーツケースの前に立ち、仲間二人は下で待つ。
「私達の宿はここでは無い。城塞の中の四つ星」と予約書を示す。
この時、私は花粉症と気管支炎でひどいガラガラ声、それを大声で主張するので、レストランの客の目は全てこちらに
下から様子を見ていたボスと思われる男が何かサイン、入口の女はバタッとドアを閉めた。
メインストリートはどう行けば良いの?と又、私が悪声の大声、お前連れて行ってやれと若いチンピラ風男にボスが言い、若い男は怖い顔でスタスタ歩き始め、二十キロのスーツケースを石段とゴツゴツの坂道を持ち上げてついて行く。
連れの二人が迷わぬよう、下の角から顔が見えるまで上の角で私は息を整え乍ら止まって待つ、手ぶらで前を進む男が早く来いとにらむ。 Sorry I have to wait my friendと私は叫ぶ
大通りに辿り着いたら男は消えていた。
そこは先程タクシーを降りた所、右手にビレ門が見え、左にインフォメーションセンター、海を見下ろす広場の先にアイスクリーム店もある。
翌日二人を広場で待たせてインフォメーション手前の坂道を下り、曲り下り、入江に着いた昨日の男二人は私を覚えている様子睨んでいる。逃げる距離を取って、写真をパチリ。三枚写して、早足で広場に戻った。
しょっぱなが劇的だったので後は用心用心。このグループを除いて、ドブロブニクで出会った人々は皆さん良い人でした。
シーフードが美味しかった!