コロナ禍の中、十年ぶりにエストニアで文化交流活動を行って参りました。
文化庁文化交流使として、バルト三国とフィンランドで活動を致しました折、ベースとして支えて下さったのが、エストニア芸術大学でした。
他の大学では、二、三回のワークショップでしたが、日本の絞りと草木染は道具が無くても創意次第で面白い味が出る事から、感動され又来てと嬉しい反応ばかりでした。
エストニア芸術大学では十一回の五時間授業を行い、多くの絞り技法と草木染の染法を教え、その授業を基に絞りと草木染のテキストが出来、現在インターネットで参考にできる状態です。

 


エストニア芸術大学にて

 

文化交流は染の場合、一度だけでは不完全で再び次のステップの指導が必要と切実に感じますが、地方で一人創作に励んでいる立場では文化庁に直にお願いする術もありません。

エストニアで私が教えた事を活用している若い人達がいる、と聞くにつけ、もう一押、手助け出来ればグンとレベルアップ出来るとの思いが深くなり、自費ででも、元気なうちに行って活動!と2年前から打ち合わせ準備を重ねてました。

国立美術館分館、アダムソンエリック博物館で着物展が開かれるタイミングに合わせ出発。
この展覧会は某団体より、寄贈の古い着物の中から宮参着、振袖、留袖、小紋等を展示の小部屋、私の創作着物21点展示の会場、地下に舞妓の写真展の構成でした。
着物への関心が高く、次々、地方都市からも観客がみえているそうです。

私とアシスタントの英理子さんは連日、学生、専門家、一般、子供、様々な人たちにそのメンバーの実力に合わせた授業をして、大忙しでした。

 


子供たちに藍染を教えました。
英理子さんは折り紙も教えていました

 

大使館で北岡大使に面談の折、毎年11月20日頃の土日に開かれる国中の手工芸家が展示即売される手芸フェスティバルに合わせて又来ますとお話ししました折「ぜひ大使館主催の活動も…」とおっしゃり、様々な機関も大賛成で「次はもち粉の糊を使う方法、大学では型染を…」と要望が沢山
又々時間をかけて準備をして、内容豊かな授業になるように努めます。

 


北岡大使との一枚

 

国営テレビにでました