小学生の頃、母が小さなアロエの鉢植を買って来た。
太陽を受けすくすくと育ち、五年経つと枝を張り大きくなって大きな鉢に移した。
少々の傷ならアロエを切って中のジェル状の所を傷口に当てて固定、それだけで治した。
その頃、農協で味噌や醤油を地元産の大豆で作っていた。
仕込みの季節には農家の人たちが20人ほど手伝い工程ごとに独特の香りが立ちこめ活気に満ちていた。
学校から帰るとほとんどの枝を切り取られたアロエのあわれな姿!
醤油作り中に熱湯の容器につまずき、火傷をした人の応急処置に我家のアロエを使った由、わずかに残ったアロエを見て枯れてしまうかもと思ったが、生命力が強く、いつの間にか元の姿に戻っていた。
アロエの焼酎漬けを濾して化粧水として使うと肌に良い。友人達が増えすぎた枝を喜んで持ち帰る。
アロエは寒さに弱い。冷え込む日は屋内に入れないと枯れる。
体力の限界でこれ以上大きい鉢には移植出来ない。
狭い鉢の中で張に張った根はやがて土と化し栄養となり、水と太陽だけで幹回り50cm空洞もある。
今年で67才、風格が出て来た(個人の感想😄)