今年は春からこの地方は少雨で毎夕野菜と果樹への水やりが大変だった。それでも栗は例年の半作、その上虫喰が多い。
台風十四号が雨をもたらした、が突風がすさまじく収穫まで後二週間の小ぶりの毬が約二百個吹き飛ばされた。
口惜しいので二十個集めて煮出し絹のスカーフを染めた。
完熟の栗の色は茶色だが今回は紫と茶の中間色、面白い。
来年は早く落ちる毬で帯揚を染めようと思う。
誕生日はいつの間にか過ぎている年齢になったが、エストニアからの荷物が届き、今日なんだ!と驚いた九月二十六日。
昨年国立美術館で開催された着物展のキュレーター及び、通訳として大変お世話になった方からだった。
国を代表する織物作家エマさん作のザックリしたショールだが、コートにも着物用にも用いられるすぐれもの。恐縮の極みです。
彼女の好物の天日干しで水分を抜いた南京梅の赤漬を(奇妙だけれど)お送りしよう。