いつの間にか年末。
親類、友人達から連日小包が届く。
お礼の電話で楽しい長話、各々年令を重ねて話題は健康状態。
私も薬の数が増えている。

以前は活動報告や海外旅行等、内容のスケールが大きかったが、年々夢と行動範囲がしぼんでゆく。

私からの年末宅配便は正月用食材と決めている。
今年は暑く雨無しの夏だった為、黒豆はダメ、柿や栗も不作。全ての人へは無理なのでコンニャクと柚味噌をと思い立ち、畑のコンニャク芋を掘り出し、たっぷりの水の中へすり下ろし、しばらく待って底に沈殿したゲル状の塊を化工する。

昔ながらの力と根気の要る作り方だが、私はこの方法で作った味が一番と思う。

(さあ、作ろう!)と栄養ドリンクを飲み、身支度をして作業にかかるのだが
「友達も特別な味と感激しているから、沢山送ってね」と何も知らない姉妹達は言う。

餅、米、煮ごうこ、野菜等15kg近い箱を50CCバイクで取扱店へ運ぶ。
私にとって年末の大仕事。いつまで出来るだろう?と思い始めた。