一年前から決っていた事ですが、岡山天満屋本店ギャラリーでの染色展(7月2日~7日)が間近に迫って来た。

値札を作る為の作品リストの提出を要請され、二階から作品を一階に移動、値段をつけるのが難しい。スカーフはタテ×ヨコを測り、植物染料の名前も書き入れる。
着物、帯、ネクタイ、タペストりー、スカーフ等100点近い作品のリストを書き終えたら夜が明けていた。

今回が公の場での最後の個展になるかもと思い、会っておきたい懐しい友人達に案内を送った。
「案内が着いたよ、何日に伺う…」と次々電話が入り嬉しい。
おいで頂いたのに私が不在では失礼故、毎日会場に控えようと宿を予約。

さてどの着物で帯は?と絽の着物と帯を次々出して組み合わせを考える。以前は正装すると別人のように変身出来たがもう無理ね、と鏡に向ってひとりごと。襦袢の半衿をつける。そう言えば…

母が元気な間は自分で半衿をつけた事が無かった。お茶の稽古の度に「今日はこれ」と揃えてあり、着付けてもらった。帰宅してバサッと着物をぬぐと母が汚れてないかチェックして風を通し仕舞っていた。
不通に過ごしていた日々が何と幸であった事か